男性の中には、慎重にコンプレックスを抱えている方も少なくないと思います。
女性の好きなタイプでも「高身長」はよく挙げられますし、背が高いとどんなコーデも
スタイリッシュに見えますよね。
「成長が止まった後は、もう背を伸ばすことができない」というのが今までの常識でしたが、
最近では手術で背を伸ばす「骨延長手術」というものが登場し、男性の間で話題になっています。
・骨延長手術とは?
骨延長手術とは、その名前の通り「骨を伸ばす手術」です。
今までは先天性の骨疾患を持つ患者に行われていた治療でしたが、最近では「美容目的」
「背を伸ばす目的」で行う人が増えています。
手術では、骨折した時に骨が治る過程でできる「仮骨」を応用して骨を延長していきます。
骨をわざと骨折させ、仮骨が成熟する前に折れた骨を引き離していくと、隙間には新たな
仮骨ができ、さらに骨は伸びてきます。
骨は1日で約0.5〜1mm伸びていき、平均7センチ、最大では10〜15センチの延長が可能だ
そうです。
想像するだけで痛そうですが、低身長や短足がコンプレックスな人にとってはまさに夢のような
手術ですね。
・リスクやデメリットは?
すでに成長が止まった骨を無理矢理延長するわけですから、当然リスクが伴います。
まず、治療期間は約3ヶ月〜半年ほどかかります。その間は器具が体についているため、
走ることも、自由に運動することもできません。
さらに、治療期間中は炎症や骨髄炎、関節拘縮、感染症のリスクが伴います。
また、無事に治療が成功しても、骨延長によって生成された骨は非常にもろく、歩くこともままならない場合もあります。日常生活を取り戻すには、毎日リハビリを行わなければなりません。
そして、手術には年齢制限もあります。手術が受けられるのは、骨の成長が止まった18歳ごろから、おおむね40歳程度までです。
それ以上の年齢になると、リスクが大きくなってしまうそうです。
・費用はどのくらい?
非常に魅力的な骨延長手術ですが、ネックとなるのが「費用の高さ」です。
日本では、「身長を伸ばしたい」という理由で受ける骨延長手術は保険適用外のため、
手術費用1000万円〜が相場で、普通の人が手を出せる金額ではありません。
さらに、治療中は入院しなければなりませんし、自由に歩けないのでもちろん仕事もできません。総額を考えると1500〜2000万円は必要でしょう。
一方、外国では比較的安く治療を受けられます。
骨延長手術で有名なのは、旧ソ連の国「アルメニア共和国」です。
骨延長手術の術式の一つ「イリザロフ法」がソ連で開発されたつながりから、
アルメニアには骨延長のエキスパートと呼ばれる医師がいます。
さらに手術日は日本の1/3 〜1/4程度で、滞在日や食費を含めても約500〜600万円で手術を受けることが可能です。日本のみならず、世界各国から患者が集まっています。
身長や足の長さといった、自分ではどうにもできないコンプレックスを解決できるかもしれないのが「骨延長手術」です。
最近では、歌舞伎町のホストの方が骨延長手術を受け、身長を158センチから170センチに伸ばしたことが話題になりました。
もしかしたら、今後、骨延長が大ブームになるかもしれませんね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%AD%E3%83%95